ニッセンの過払い金請求は自分でやれ!失敗しないための注意点まとめ
元々は通販会社であるニッセンホールディングスとGE(ゼネラル・エレクトロニクス)が出資して設立された会社です。2000年10月から営業を開始した比較的新しい会社です。
メインのカタログ事業は順調ですが、クレジットカード事業に関しては他の大手信販会社と比べると資金面に余裕がないので、今後の過払い金返還に関しては難しくなってくると思います。
ニッセンとは
昔のニッセンの金利は29.2%という、いわばグレーゾーン金利の中でも最大限の金利でした。ですので、長期間ニッセンと取引をしていた方は過払い金が発生する可能性が非常に高いです
セゾンに対する任意交渉での満額回収は交渉力次第で満額も可能ですが、個人で交渉をする場合は満額回収は困難でしょう。もし弁護士や司法書士に依頼して任意交渉すると回収率は80~100%になる可能性があります。ただし、今後は資金面の問題もあるので、満額回収できる可能性はどんどん難しくなっていくと思われます。
ニッセンの過払い金請求を自分でやるデメリット
過払い金請求は自分でできます。
ご自身に過払い金があることが分かると、インターネットで「過払い」「過払い金」などと検索することもあるでしょう。
検索すると法律事務所や司法書士の広告がたくさん出てくるのではないでしょうか。これらの弁護士や司法書士に過払い金の回収を依頼することも可能ですが、弁護士・司法書士に依頼すると「弁護士報酬・司法書士報酬がかかる」というデメリットがあります。
弁護士報酬・司法書士報酬を支払いたくない、というのであれば、ご自分での過払い金請求を前向きに検討されてもよいでしょう。
時間・手間がかかる
過払い金を回収するまで様々な作業があり、馴れていないと時間と手間がかかってしまいます。
家族に借金していたことが知られてしまう可能性がある
貸金業者とのやり取りの書面は自宅に届くので、家族と同居していると借金をしていたことが知られてしまう可能性があります。
不当に低額の和解金額を提示される
貸金業者は一般の方に対しては強気の交渉をしてくる場合があります。そのため、実際に発生している過払い金額よりも不当に低額の和解金額を提示される可能性があります。
自分でやる過払い金請求
取引履歴の開示請求
まず最初に、過払い金が発生しているのであろう賃金業者へ取引履歴を請求しなければなりません。取引履歴とは、賃金業者への今までの時期別の返済金額や利息、金利などが記載された書類であり、過払い金を算出(引き直し計算)する上で必要な書類です。
引き直し計算
取引履歴の取り寄せが完了したら、取引履歴を元に引き直し計算を行います。
計算方法
先ほども申し上げましたが引き直し計算は過払い金を算出するための計算方法で、今までの返済総額と正しい金利で計算し直した本来の返済金額の差額分を求めることで計算ができます。
過払い金返還請求書の作成
過払い金の算出が終わったら今度は、過払い金返還請求書を作成します。
請求書の作成方法
請求書の作成方法としては、wordでフォーマットを作成することをオススメします。郵送する日時と請求先の会社名、請求者の住所、名前、口座番号を記載しましょう。また氏名の横に捺印を押すことは忘れないようにしてください。本文には、請求する金額、支払の期日、請求に応じなかった場合の対処として訴訟する意思表明を記載してください。
内容証明郵便を介しての請求書の郵送
請求書の作成が完了したら、業者へ請求書の郵送を行います。郵送は内容証明郵便を利用しましょう。先ほども申し上げましたが、内容証明郵便は請求を行った証拠として残すことができ、訴訟まで発展した際、裁判において有効的です
和解交渉
請求書の郵送が完了したら、今度は実際に過払い金返還に関する交渉を業者と直接、行います。交渉は会社の担当者と対面で行う場合、電話口で行う場合がありますが、会社によって異なりますが、交渉をスムーズに進めるためには対面で交渉を行った方がいいでしょう。
和解に至らなかった場合:訴訟の方法と手順
もし交渉で和解に至らなかった場合は、訴訟を起こします。
過払い金が入金される
判決か和解で過払い金を勝ち取ることができれば、ニッセンから過払い金が入金されることになります。
ニッセンの過払い金請求の回収率の目安
和解
元金90% 2ヶ月後の返還
元金の90%
ニッセンと和解をする場合は元金の90%ほどで和解となることが多いようです。
90%ほどの金額でもいいから早く返金してほしいという場合には裁判所を通さず、任意の話し合いで回収します。
全額の返金を求めるとなると裁判が必要になります。
和解の場合の元金は利息非充当計算での元金です。
訴訟
満額 4~5 ヶ月後の返還
元金の満額+α
上記の和解金額では納得いかないという場合には訴訟が必要になります。
しかし裁判をするとなるとやはり時間はかかります。ニッセンの場合、争点がない場合でも4~5ヶ月程度返還までに期間がかかります。争点がある場合は回収まで更に期間がかかることになります。
ニッセンの過払い金請求を自分でする注意点
過払い金返還請求や任意整理をすると、今後ニッセンカードを利用することができなくなります。
ニッセンカードのショッピング利用がある場合は、その残高と過払い金が相殺されます。ちなみに、ショッピング利用分は法定内貸し付けのため、過払い金は発生いたしません。
関連会社である通販会社のニッセンに関しては、クレジットカード決済以外でのお支払い方法であれば今後もご利用することができます。
ニッセンの過払い金請求の体験談
消費者金融に手を出したのは、まだ駆け出しの20代前半、トラック運転手だった頃のことです。若かったこともあり、車が好きな私はまず高級車の新車を購入しました。これは、給料で支払っていける額のローンで購入したので、はじめはさほど負担になることもなく月々の支払いをしていました。
パチンコですが、勤めていた会社の経営が少々傾いたこともあり、給与が少し減ってしまったのです。当時の私はこの減額された給与を埋めるべく、ギャンブルにはまりました。それは、パチンコです。はじめは、ビギナーズラックというべきものだったのかもしれませんが、思った以上に収入を得ることができました。一日で5万から10万円近く稼ぐ日もあったのです。
ですが、その運も尽き、一日数万円単位で負ける時が増えてきて、気が付けば車のローン返済も滞るようになってしまいました。そこで思いついたのが、「消費者金融でお金を借りる」ことです。どうせ、パチンコで稼ぐときは一度に数万円余裕で稼ぐことができたので、その時に返済すればどうにかなると思い、借金をすることにしました。
ですが当然のことながらパチンコで返済することは無理で、このままではいけないと感じた私は給与の低いトラック運転手をやめ、ダンプの運転手に転職することにしました。また再び安定して稼ぐことができるようになりましたが、車のローンと消費者金融から借りたお金の返済に追われる日々が続きました。やめようと思いながらもギャンブルに頼った生活を送り続けてしまったのです。はじめは、なるようになるかなと思っていたのですが、消費者金融から借りたお金の利息を払うのもやっとで、首が回らない日々が続く結果となってしまったのです。
消費者金融の返済のために、他の消費者金融にも手を出し・・・「夜逃げしたほうが楽」
それからというもの返済のために、いくつかの消費者金融に手をだし、借金はおのずと膨れ上がってしまいました。気づくと自分ではどうすることもできません。後悔しても毎月の支払いが減るわけでもなく、車を手放すことも考えましたが、大した金額で下取りしてもらうこともできずにあきらめました。通勤には車が必要だったため諦めるしかなかったのです。
ダンプの運転手は収入があるものの、返済は生活も脅かすほど厳しいものでした。いっそ、「夜逃げしたほうが楽」と思ったことも何度もあります。親にも会社にも相談しましたが、やはり返済を手助けしてもらうことはできません。ただただ、働き続け、毎月返済をしていくしかない状況だったのです。
9年間支払い続け、遂に弁護士の元を訪れる
そうして、9年の時が過ぎたころふとしたきっかけで、過払い請求という言葉を耳にしました。同僚のHさんの話では以前から借金があったらしく、この過払い請求で借金の返済が楽になったというのです。思わずHさんに相談しました。解決してくれた弁護士の方を紹介され、訪れることになったのです。
完済ですが、どのくらいの金額が過払い金としてあるのか正直不安もありました。もしかして自分の場合も過払いがあり、借金が減るのではないかと弁護士の方に相談すると、すでに支払いが済んでいる消費者金融からも過払い請求ができることが分かりました。
弁護士の方の話では、すでに支払いを終えた金融会社も含めると、借金がすべて返済できる計算で、しかも過払い分がかなり手元に残るというのです。本当に驚きました。残債務が44万円ある消費者金融には52万円の過払いがあり、もう一つの35万円返済が残っているところには61万円、すでに返済の終わっている2社には合計約80万円の過払いがある計算だというのです。これは全部で176万円の過払いがある計算です。借金の残りを一気に返済しても97万円手元に残ります。ホッとするだけでなく、嬉しささえ感じました。
全ての過払い金請求に成功し、今では結婚を視野に前向きに・・・
過払い金が実際戻ってくるまでには約3か月近くかかりましたが、私の場合運よくすべての過払い金を手にすることができました。弁護士の方にお支払いする金額も、その中からすべて支払うことができました。過払い金176万円のうちの15%である26万4千円の他に、1件当たりの着手金と報酬金がそれぞれ2万円ずつ加算され、私の場合4件だったので16万円を支払うことになりました。お支払いしたのは全部で42万4千円でした。弁護士の費用は結構高かったですが、借金が無くなった上に、手元に54万6千円ものお金が残ったため満足しています。これも弁護士の方に相談したおかげです。
今では、もう30代になってしまいましたが、人生まだ先も長いですし、これからは借金、ギャンブルとは無縁の生活を送っていきたいですね。借金が無くなったおかげで、最近では恋人との結婚も考え始めました。前向きに生活を送れるようになって本当に嬉しいです。
ニッセンの会社概要
商号 | 株式会社ニッセンGEクレジットカード |
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本社所在地 | 京都府京都市中京区新町通錦小路下る小結棚町444ニッセン四条新町ビル |
資本金 | 40億5,000万円 |
貸金業者登録番号 | 近畿財務局長(4)第00732号 |
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