家は建てるもの!って…一体いくらかかるの?

家は建てるもの!って…一体いくらかかるの?

マイホームが欲しいな…。

30歳を境に、結婚や出産など生活が大きく変わる方も多いですよね。人生の選択肢の1つでもある「家」についても考える年齢です。思い切って一戸建てを建てるという選択をする機会もあると思いますが、「家」の購入は人生において最大のお買い物になることはほぼ間違いありません。家を建てる場合、具体的にどれくらいのお金が動くのでしょう?

マイホームを建てるとき、必要なお金って?

土地を持っていないならまずは土地取得代金が肝心です。
土地の値段は、各都道府県によって大きく違います。また同じ都道府県内でも地域間によって金額は異なります。方角であったり近隣環境であったりで金額に差が出るようです。
土地を取得したならば次は建物代金です。ローコスト住宅か地域の工務店、ハウスメーカー。現在さまざまな会社がありそれぞれに得意分野が異なりますので、何を重きに置くかをご家族で話し合い会社を決定します。

外構費

・庭・遊庵・プロ庭・遊庵etc…
家を建てる際必要なのは土地と建物だけではありません。プラス庭や駐車場、フェンスやブロックなどといった外構費も発生します。この費用は建物のおよそ1割程度の予算と言われていますので、2000万円であれば200万円の費用が発生します。

収入印紙や事務手数料

契約時に必要な収入印紙や、仲介手数料。住宅ローンを利用する方であれば事務手数料、土地取得の際の手付金など、案外細かく現金で支払う機会が増えます。

引越し代金や家具代金

引っ越しかかる代金も用意しておかないといけません。新しく家具家電を必要となります。今まで使っていた照明やカーテンも新しい家では使えるかどうかはわかりません。その家に合ったサイズのものや家具などの生活用品を選ぶ楽しみも代金を考えておきましょう。

みんないくら建築費をかけてるの?

全国平均では建物代だけで2000万円。
土地はあまりに地域間で開きが大きいので平均金額を出すのは難しいのですが、建物代金の全国平均金額は約2000万円だそうです。しかしこれはあくまで平均的な数字です。
金額だけでみると「とても手が届かない」というのが正直なところですが、各個人の予算に応じて足し引きして「支払い可能」な予算を組むことが大事になってきます。
見積もりをもらったけどこれが高いのかどうか分からないですよね。初めての家づくりですし高い金額なので慎重になります。しかし平均はあくまで目安です。
同じ木造だとしても工法で金額は異なりますし、内装のグレードや断熱材の種類でも金額は変動します。RC工法ですと金額はまだ上がります。
子育て世代にはもちろん年齢を重ねても動きが楽な平屋は、変わらず人気をはくしています。しかし平屋は2階建てに比べ坪単価が高いです。
理由は基礎と屋根部分の面積が平屋のほうが大きいからです。あとは土地の広さ。どうしても上ではなく横に面積を取るので、広くないと平屋の良さが全くでないためです。

頭金っていくら入れるの?貯金はいくら必要?

全国平均では約500万円。
月々の支払を抑えるために頭金を多く入れてなるべく借り入れを少なくして、とお考えの方が多いかと思います。頭金の平均は約500万円と言われていますが実際は頭金ゼロの方も多くいます。
最低でも現金支払い分は手持ちに必要ですが、いくら貯まったからマイホームが建てられる!という考えだと、何十年たってもなかなか踏ん切りはつきませんよね。
問題はいくら貯まったらではなく、貯金をいくら「残すか」です。家は建てて終わりではありません。その後の固定資産税や生活費、メンテナンス代、教育資金などの支払いに困るようなことでは本末転倒です。

ローンと現金どっちがお得なの?

家を買おうと検討するきっかけは、住宅ローンの低金利ではないでしょうか。「今が底値」「ここが買い時」と言われると、そうなのか!ときっかけを持つ方も多いです。
現金一括の方は、前準備がありますので低金利とうたわれても自分のタイミングでいけますが、一般的に現金一括での支払いは少ないよう。
当たり前ですがローンを組まないという事は借金をしない。つまりは毎月の返済はありません。なおかつ予算も検討がついてますので、ローンが通るかという心配事もありません。
支払いしない分、そのほかの事に予算が回せますし、定年後も安心です。

住宅ローンは税金の控除がある!?

住宅ローンですと税金の控除が受けられます。年末のローン残高と収入に応じ所得税が10年間減税され、さらにその所得税でも引ききれなかった残りを住民税からも一部控除されます。
10年間で最大400万円の控除ですので現金で支払い可能な方もこの10年間だけローンを組んで優遇の切れる11年目に完済される方もいます。

家を建てる際に現金で必要なお金がある

土地や建物はローンでも賄えますが、手付金や収入印紙などは必ず現金での支払いになります。よく「頭金ゼロでもOK!」という文言を目にしますが本当に手持ちのお金がゼロでは厳しいです。
現金支払い分は平均100万円~200万円必要となります。

土地から購入する場合

まずは土地探しから始まります。ご自身で探して別の不動産会社を介た場合、まず手付金、そして仲介手数料が発生します。
手付金は売買契約を結んだあと土地代金の10%を現金もしくは小切手で支払います。残りはローン決済後です。
具体的な数字をあげていくと、仲介手数料は土地の金額の3%+60000円+消費税が一般的です。例えば土地の値段が1000万円だとしたら手付金100万円。仲介手数料は364800円という計算になります。
仲介手数料は一括で支払わず土地売買の契約時に50%、残りはローン決済時に支払うという流れが多いです。土地の地盤調査も必要であれば加わります。
購入した土地の地盤が安全かどうか調査します。その結果補強が必要だと判断されれば別途料金が発生します。地盤調査は5万円~10万円が一般的です。

広い視野を持とう!

家を建てようと決意して様々なモデルルームに行くと夢が広がりますよね。最初は必要最小限!背伸びはしない!と心に決めていても目の前に素敵な家を見せられると、ついあれもこれも。と膨らんでいきます。
しかしここから支払いという現実が待っているのです。モデルハウスの営業マンはあくまで建物のみの金額で月々の金額を算出します。まどわされてはいけません。前記したように建物以外の支払いも発生するのです。
給料の3割程度の家賃支出が一般的だと言われています。例えば月20万円のお給料であれば6万円程度が無理なく支払い可能な金額です。
現在賃貸にお住まいであれば、その家賃と同等もしくは下回る金額でないと、税金支払いや、水道光熱費、インターネット代金も戸建てですと上がりますので支払いが厳しくなってきます。

住宅ローンの金利だけに目をむけない!

金利が安いとその分支払いも少なくなりますので、銀行選びの大事なポイントです。最近ではネット銀行での住宅ローンが金利の安さから人気ですね。
しかし金利ばかりに目が行きがちですが、銀行によって事務手数料の金額が異なります。また付随する団信の内容も変わってきますので、そこも踏まえ銀行選びをされることをおすすめします。
給料の3割を基準とし、合計いくら借り入れ可能か計算します。数字を入れるだけで計算してくれる計算表があるので、それを活用しましょう。

身内からの援助もあれば贈与税に注意を!

身内から新築祝いにという名目で援助をしてもらう方もいますよね。本当にありがたい話です。その分予算が増えますしね。
しかし金額によっては「贈与税」という税金が発生してしまうことも。消費税8%であれば最大1200万円まで。10%ですと最大3000万円までは、「住宅取得等資金贈与の非課税」という優遇措置で非課税です。
非課税になるためにはいくつか条件があります。
▪️翌年の3月15日までに住宅の引き渡しを受け遅延なく居住
▪️贈与を受けた方の年収が2000万円以下であること
▪️贈与を受けた方の年齢が20歳以上であること
▪️床面積が50平米以上240平米以下

ポイント

家を取得するにはこのように様々なシーンでお金が発生することがわかります。人生最大の買い物ですし、買った以上は維持費も発生します。現在動かせるお金はいくらなのか?いくらまでなら無理のない金額での支払いになるのか?それらをよくご家族や銀行窓口でご相談して決断することをおすすめします。

不動産の基本情報