住んでから後悔じゃもう遅い!後悔しない物件探しのコツ・ポイントとは?

住んでから後悔じゃもう遅い!後悔しない物件探しのコツ・ポイントとは?

物件を探しで後悔しないためには、コツをつかんで的確な判断ができるようになることです。住まいの立地や設備は、快適な生活を送るための大切な要素。情報収集をはじめる前に、ポイントを押さえることからはじめましょう。満足できる物件選びのために、ぜひご一読ください。

物件探しをはじめる前に

後悔しないために情報収集を

物件探しは情報収集が成功へのカギとなります。不動産屋を何となく訪れ、その場の勢いで決めてしまうと後で大後悔することも……。引っ越す目的を念頭に、家族が求める条件を考えましょう。
情報収集はネットや本が便利です。立地をある程度絞り、必要な情報を得たら、いよいよ現地に行ってみる流れになります。

払える家賃は慎重に算出

家賃相場は地域によって違います。地域を決める上でもまずは「毎月いくら払えるか」算出しましょう。毎月の支出は光熱費や食費の他にも何かとかかるもの。実際に家計簿を付けると分かりやすいです。

家賃は間取りでなく面積に比例します。間取り図を眺める前に、まずは大体の広さを決めることも、立地選びに役立ちます。

初期費用を予算に入れる

賃貸物件の場合、敷金・礼金・仲介手数料が初期費用がかかりますので、初期費用として準備します。
注意したいのが引越し代。忘れずに予算に入れましょう。その他、カーテンも住まいが変わるとサイズが合わずに新調しなければならない場合が多いです。ファミリータイプの物件だと大きな金額になますので、お忘れなく。

物件探しの3大ポイント

まず”立地選び”からスタート

大体の予算が決まったら、立地選びから物件探しはスタート。一番のポイントは通勤・通学時間です。女性や小さい子どもであれば、電車を利用する時間帯の混雑状況も確認しましょう。
先に物件ありきで立地を後回しにすると、後から毎日の通勤で後悔することも。どんなに素敵な住まいでも、遠すぎる場所は不便です。

“不動産屋”はどこも同じではない

不動産屋はCMをやっているような大手から地元の地域密着店までさまざまです。
大手は取扱い件数の多さが魅力。一方でそれぞれの物件の詳細まで把握してない場合が多いです。地域密着店は大家を面識があったりと物件について詳しいですが、取扱い件数は限られます。広範囲を候補地にしている場合は、適さないことも。

“物件選び”はこだわりを持って

予算と立地が決まり不動産屋にコンタクトを取ったら、いよいよ物件選びが本格的に。予算に収まる範囲で、できるだけ希望の間取りや設備を手に入れたいものです。
あれもこれもは難しい場合もあるので、優先順位を決めるのも大切。ただし実際に見て希望条件が変わることもあります。内見をしながら条件を絞りましょう。

住みやすい立地を探すコツ

住みたい街が最適とは限らない

いつかは住みたかった憧れの街。しかし”住みやすい街”とは限りません。家族構成で、選ぶ街は変わってきます。憧れのおしゃれなエリアも、お得なスーパーがなく物価が高い、カフェばかりでファミリー向けの店が少ないなんてことも。
街選びはお店、病院、学校、そして治安など、あらゆる方面から考えることが大切です。

ネットと口コミを活用して

転勤などで馴染みのない地域へ引っ越す場合、立地選びが難しいです。ネットで地域情報を見たり、治安についての口コミを参考にしましょう。
物件検索サイトの検索結果の中には”人気のない立地”や”売れ残り物件”も。間取り図ばかり見ていては、失敗のもとです。土地勘がない分、地域選びは慎重に行います。

「地域」ではなく「駅」で考える

都心の場合○○区内では選択範囲が広過ぎることも。1つの地域に複数の路線が通っていることもあります。通勤・通学時間や乗り継ぎを考えて、路線から駅へ候補地を絞っていきましょう。
駅から何分以内が適正か、道の勾配や治安の問題もあり一概にはいえません。一般的には徒歩15分以内が住みやすいといわれています。

1駅に絞らず候補を広げる

候補地の絞込みは大切ですが、1駅に絞ってしまうと希望の条件に沿う物件が見つかないことも。まずは3駅程度に絞り込みましょう。
隣の駅でも急行と各停の駅では通勤時間が逆転することも。事前調査がが必要です。繁華街と住宅地の比較もお忘れなく。利便性と静かな環境のどちらを重視するか、よく考えてください。

不動産屋の正しい選び方

不動産屋は複数行く

不動産屋は1件に絞るメリットは特にありません。どこの不動産屋でも扱っている「共有物件」の他、それぞれが持っている「独自物件」があります。少なくとも2件は訪れることもおすすめします。
営業スタイルや担当者との相性は、契約後の対応を見極めるためにも大切な要素。また仲介料が異なる場合もあります。

予約をしてから行くとスムーズ

不動産屋を訪れるときは、事前に予約するのがおすすめ。事前に希望に合った物件を調べておいてもらえます。予約なしでも対応してもらえますが、物件検索で多くの時間ロスが発生することも。
営業時間帯は忙しいため電話よりメールで問い合わせた方が親切に対応してもらえる場合もありますので、上手に利用しましょう。

不動産屋のいうことを鵜呑みにしない

不動産屋は物件の良いところばかりをいってくることも。事前に伝えておくべき物件の問題点に、あまり触れない人もいます。
相手はプロだからと、すべて鵜呑みにするのは危険です。最終的には自分が探していた物件のイメージ通りかどうか。今日決めないと他の人に決まってしまうかも……そんな営業の常套句にも、焦らずよく考えて。

親切に内見対応してくれる不動産屋

面倒がらずにたくさん内見に連れて行ってくれる不動産屋がおすすめ。図面で気に入っていても、実際に見るとイメージと違うことも。騒音・日当たりなど、部屋を見ないと分からないです。
ファミリーは簡単に次に引越しできないので、より慎重に。曜日や時間帯を変えて、2度は内見しましょう。カメラとメジャーを持参して、後で他の物件比較できるようにします。

重要チェックポイント

気になる”防音”は絶対に確認

住まいのストレスで多いのが騒音です。騒音とまではいかなくても、生活音が聞こえるだけで気になることも。内見の際は静かな時間を作り、窓を開けた状態と閉めた状態、両方の音漏れを確認をしましょう。
木造や鉄骨より鉄筋の方が防音性は高いので、分譲タイプのしっかりとしたマンションを選ぶのも、防御策の1つです。

”日当たり”はライフスタイルに合わせて

洗濯干しなどを考えると、日当たりは良い方が好ましいです。しかし同じ予算なら、日当たりは重視せず広さを選ぶ人も。家賃に影響しますので、それぞれのライフスタイルに合った方角を選びましょう。
日当たりは午前と午後でも異なり、周囲の建物にも影響を受けます。内見は、日当たりを確認したい時間帯に設定します。

目に見えない”臭い”も気にして

いわゆる前の住人の生活臭が染み付いていたり、クローゼット内にカビが発生していたり。臭いはストレスとなり身体の不調へと繋がります。
気に入った物件であっても臭いが気になり、解消できそうになければ、その物件は見送った方がいいかもしれません。カビは一旦除去しても、カビの生えやすい部屋の可能性が高いです。

絶対にゆずれない設備を選ぶ

自分や家族にとって絶対にほしい設備はできるだけ諦めず、予算的に厳しければ取捨選択して、優先順位をつけましょう。

◆主な設備
オートロック、エアコン、お風呂の追い焚き機能、キッチンのコンロ数、ビルトイン食洗機、浄水器、ディスポーサー、納戸、ウォークインクローゼット、ベランダのスロップシンク、共有施設

ペットの可否

ペットを飼いたい人はもちろん、逆にペットが苦手な人も注意が必要です。動物アレルギーの人の中には、隣の家の動物が気になる場合も。動物OKのマンションでは、エレベーターを共有することもありますので、理解した上で決めましょう。
動物OKな場合も、大型犬は不可など物件により条件は異なる場合があります。

楽器演奏の可否

自分が演奏する場合はもちろん、騒音が気になる人にとって大きな確認ポイントです。専用の防音室ではない限り、ピアノの音は上下左右に聞こえるものです。
楽器可のマンションであっても、周りの迷惑となる音量を出していいという意味ではありません。防音対策をしたり、演奏時間を制限するなどのマナーは守りましょう。

駐車場の空き状況

どんなに気に入った物件でも、駐車場の空きがないと不便が生じます。近場にリーズナブルな駐車場があれば許容範囲ですが、遠くだと雨の日や赤ちゃんがいる家庭では不便を感じることも。
駐車料金も敷地内の方が、安い設定の場合が多いです。いつ頃空く予定か確認し、車を利用する頻度なども考慮して選択しましょう。

窓からの景観

内見のときに必ずチェックしたいポイントです。レースのカーテンだけで、外が気にならず過ごせる部屋が理想です。周りの目線を気にしながらの生活は、ストレスになることも。
内見は基本的に日中となるため、夜の窓からの風景は確認できません。24時間営業のネオンなどが気になる人は、事前に確認を取りましょう。

隣人についてのヒアリング

隣人の詳細は個人情報のため、あまり教えてもらえません。住んでからトラブルが発生したら困りますので、子供の世代や楽器演奏、ペットの情報は得たいものです。
家賃には相場があることを忘れないことも大切です。相場より特別安い物件は「お得物件」なのか、「問題のある物件」なのか。その辺りの見極めが重要です。

一戸建ては町内会の情報も

マンションの管理組合より気になるのが、一軒家の町内会です。毎年盛大にお祭りを催す古くからの町内会もあれば、新興住宅地の事務的な町内会もあります。
自分が求めるスタイルと合っていると、後から面倒に感じることがありません。お祭りの寄付金の有無やゴミ出し場の掃除当番など、気になるルールは事前に確認して。

定期借家契約物件かどうか確認

定期借家契約物件とは、期間限定で借りられる物件のことです。分譲住宅を仕事による赴任などで、一時的に貸出しているもの。年数は2年〜4年のものが多い傾向。その期間しか住めないと困るなら対象外です。
メリットとしては分譲なので構造も頑丈で設備も整っていることです。期間限定な分、価格が抑え目な場合も。

ファミリー世帯の物件探し

スーパーは近くにあるか

家族が多いほど大変なのが買い出しです。徒歩か車かで行動範囲が異なりますが、適度な距離に満足のいくスーパーがあることが、主婦にとっては大切なポイント。物価は家計にも影響します。
ネットスーパーを利用する手もありますが、その場合は配達対象地域かの確認も忘れずに。

子どもが遊べる公園

小さな子どもがいる家庭では、公園も重要なチェックポイント。特に引越し先に知り合いがいない場合、公園は知り合いを作る場でもあります。子どもの健康のためにも、公園での外遊びは大切です。
ただしイベントが行われる大きな公園だと、週末になると交通渋滞が起こったり騒音が気になる場合もあるので気を事前確認を。

学区の学校までの距離

小学生の通学時間と通学路の安全性は、物件探しの上で欠かせません。学校まで2km以内、徒歩30分以内は少なくも超えないようにしましょう。低学年であれば、理想は徒歩20分以内です。
通学路に十分な幅の歩道がないと、交通量が多い道路は危険が伴うことも。学校まで一度歩いてみることをおすすめします。

1人暮らしの物件探し

不動産屋には1人より2人で

女性の1人暮らしなら、物件探しは親や兄弟、知人に同行してもらうのがおすすめ。特にはじめての1人暮らしであれば、物件を見定める目が甘くなることも。経験者の確かな目を借りましょう。
契約の際も、大きな金額が動きますので、若いうちは1人より同伴者がいた方が安心です。

女性の1人暮らしは夜道の確認を

平日と週末では、夜道の雰囲気が変わることも。内見で訪れて気に入ったら、次は夜に訪れてみるのもおすすめです。閑静な住宅地ほど夜は暗く人通りがなく、1人歩きに向かない場合もあります。
内見は夜は基本的にできませんが、物件の外からでもある程度の様子は伺えるものです。ぜひ女性の1人暮らしは夜の確認を。

防犯面から階数を選ぶ

1人暮らしは防犯面にも気を配ります。女性であれば1階よりも2階、最上階よりも中層階の方が安心です。階数が上がるほど家賃も上がる傾向ですが、例えば日当たりを少し妥協するなどしても、治安によっては1階は避けた方が良いでしょう。

バス・トイレが別

お風呂が貴重なリラックスタイムであるなら、バス・トイレは別の方が広々とした空間と使いやすさでおすすめです。しかしワンルームの場合、物件数はユニットバスの方が多く、家賃も安くなります。
ホテルのユニットバスが嫌いではないなら、他の希望条件を優先して妥協してもいいポイントかもしれません。

新婚夫婦の物件探し

共働きは立地選びが重要

共働きの女性にとって、毎日が時間との戦いです。特に保育園児がいるなら、物件と駅までの道に保育園とスーパー、ドラッグストアがあると大変効率的で、時間のロスがありません。
DINKSで仕事中心の生活であれば、終電が遅くまである駅近の物件がおすすめ。それぞれのライフスタイルに合った立地を選びましよう。

待機児童の問題も

都心では子育て世代に人気のエリアでは待機児童の問題が多く発生しています。物件探しの早い段階で、保育園事情を調べることが大切です。通勤と逆方向に保育園まで送迎すると、大きな時間ロスに。
子どもが長い時間を過ごす保育園ですから、物件探しの条件として優先度を高くして検討しましょう。
同棲の物件探しで気をつけたいこと

同棲OKの物件か事前に確認

同棲の場合、賃貸契約を結んでもらえない場合があります。単身用の部屋で同棲するのは契約違反となりますし、ファミリータイプであっても同棲であることを早い段階で伝えましょう。
不動産屋が同棲を嫌がる理由は、社会的信用の問題。2人が別れた場合に家賃が滞ることを心配しています。

賃貸契約には保証人が必要

賃貸契約する際は保証人が必要です。保証人とは、契約者から家賃が回収できない場合に代わりに請求できる人のこと。同棲でもOKにしてもらう策として、連名で契約し、保証人もそれぞれ立てることを提案してみても。
追加費用は発生しますが、保証会社へ加入することで保証人なしで契約できる物件もあります。

物件探しにおすすめの時期

物件を決めてから引越しまでの期間

一般的には、物件を決めてから1ヶ月後までに引越しをすることになります。部屋を抑えてもらうい、その間に契約を締結し引越しの準備をする段取りです。
即入居となっている物件でも、申込から審査OKになるまで数日はかかります。手続きの関係上、1週間以内に引越しなどは難しい場合が多いです。

早すぎる物件探しはNG

契約したら家賃が発生することを念頭に入れて、物件探しの時期を決めましょう。後からもっといい物件が出てくることもありますので、必ずしも早い物件探しがいいとは限りません。
一人暮らし用の物件は、卒業などで数か月後の空き予定が分かっている場合もあり、早めの予約が可能な場合も。まずは不動産屋に相談です。

物件が多いのは”2月”

1年で一番人が動くのは3月です。転勤や就職・進学などで2月に物件を決め3月に引越すケースが多数。物件探しは、1月から開始すると多くの物件から選べます。
しかし競争率が激しい時期であるのも事実。繁忙期のため、不動産屋にじっくり時間をかけて対応してもらえない場合もあります。

4月入居は引越し代がお得な場合も

時期にこだわりがない人は、あえてこの繁忙期を避けて、ゆっくり物件探しをするのもおすすめです。
ファミリータイプであれば、3月に急な異動で退去した物件が空くことも。4月なら引越し代もピークを過ぎ料金が下がってきます。子どもの学校の問題がクリアできれば、4月や5月も選択肢に入れましょう。

おすすめの物件探しサイト

サイトを比較してみよう

実際に不動産屋に行く前に、物件探しサイトを活用しましょう。条件に合った新着物件が出たらメール通知が受け取れる機能が便利です。
物件には2種類あります。複数の不動産検索サイトに紹介されているものと、特定のサイトだけで扱っている物件。見逃しがないように、複数のサイトで検索することをおすすめします。

通勤時間から検索する

住みたい地域が具体的になければ、通勤時間から検索する方法がおすすめ。勤務地の最寄り駅から何分以内と設定します。路線を指定はせず検索すると、案外今まで気付かなかった駅が見つかることも。
駅から何分以内の物件か、指定して検索しても。条件が厳し過ぎると、ヒット数が限定されるので気をつけましょう。

【スーモ】

CMでもお馴染みのSUUMO(スーモ)。ユーザー評価の高いサイトです。会員登録すると保存機能が使えるので、スマホやタブレット、PCで好きなときに情報を閲覧できます。メモ機能を物件選びに役立てるのもおすすめ。
住所やメールアドレスを登録しておくと、問い合わせの際に毎度記入する手間が省けます。

【ホームズ】

最大級の物件数を誇るホームズ。業界初となったアプリは、Android Wearにも対応しています。見学時の見落としがちなポイントを教えてくれたり、見学時の心拍数を計測する機能などもあります。
部屋にときめいたか、冷静な状態だったか分析できる、おもしろい試みです。他にも○×チェックする便利な機能も。

【スマイティ】

カカクコムが運営する賃貸情報サイト。間取り図と画像が100%掲載されているのも嬉しいポイントです。地図で物件の場所も特定できるので、内見に行く前にある程度の環境確認が行えて便利。
サイト経由で入室を決めると、1万円ののお祝い金が出るキャッシュバックキャンペーンをよく実施しています。

最後に

物件探しのコツはまず家族の希望をまとめること。すべて叶えるのは難しいこともあるので、優先順位を付けましょう。次に情報収集をしっかり行うことです。特に立地選びは家族の生活に大きく関わる重要なポイント。通勤・通学は何年も続くので、後悔しないようによく考えてください。主婦ならキッチン設備にもこだわりたいものですね。

不動産の基本情報