エポスカードで過払い金請求する際のポイントは?要する期間と返還金額について

エポスカードで過払い金請求する際のポイントは?要する期間と返還金額について

エポスカードとは?

エポスカードとは、大手デパートである丸井グループの子会社にあたる株式会社エポスカードが運営するVISAクレジットカードです。2006年(平成18年)より発行を開始していて、審査基準が比較的ゆるいこともあって、学生や専業主婦など多くの人に利用されています。
株式会社エポスカードは、クレジットカード業務以外にもローン等の金融業務を行っています。

 

エポスカードでも過払い金はあるの?

クレジットカードとして有名なエポスカードですが、クレジットカードにキャッシング枠を設けているので、こちらの枠に関しては利息制限法が適用されることになります。
2007年ごろまでは金利27%でのキャッシングを提供しており、2007年(平成19年)3月に17.7%に金利改定されるまでは過払い金が発生していたことになります。

エポスカードが発行しているクレジットカードにはさまざまな種類があり、年会費無料のエポスカードVISAやエポスゴールドカード、エポスプラチナカード、プリペイドカードやネットショッピング専用のエポスバーチャルカード、ETCカード、「丸井(OIOI)」でのショッピング専用ハウスカードなどがあります。

このすべてのカードで過払い金が発生しているわけではなく、キャッシング枠が設けられているクレジットカードのみ利息制限法が適用され、過払い金返還の対象となります。学生時代などにハウスカードを使用してリボ払いをしていたという場合には、ショッピングリボにあたりますので利息金ではなく分割手数料を支払っていたという扱いになります。そのため、過払い金は発生しませんので気を付けましょう。


 

リボ払いって?

通常、会計時にクレジットカードを使用すると、何回払いでの返済か聞かれますよね。1回払いや2回払いの場合には特に手数料がかからずに支払いができますが、3回以上の分割払いやリボ払いを利用すると、毎回の返済額に手数料が上乗せされて請求されることになります。

リボ払いとは、利用金額にかかわらず毎月一定額を返済していく方法です。自分で毎月の返済額を指定し、それ以上の利用残高は翌月以降の返済に繰り越せます。便利なしくみである反面、毎月の返済額が少ないといつまでたっても利用金額を減らすことができず、知らないうちに利用残高が大きくなってしまう危険性もあるのです。

ショッピングリボでは、利用残高に応じて10~15%の手数料がかかります。

また、同様にキャッシングでもリボ払い返済が可能になっています。ただし、キャッシングリボはショッピングリボよりもさらに気を付けて利用しなくてはいけません。なぜなら、キャッシングリボはショッピングリボよりも金利が高いことが多いからです。

多くの貸金業者が金利を改定する前の2007年ごろ、信販会社(クレジットカード会社)はキャッシングリボで最大29.2%もの高金利で利息を取っていました。

さらに、毎回の返済金額の中に利息金が含まれているため、借金元本の返済額が少なくなります。「元利均等返済方式(元利定額返済方式)」というような返済方式だと、最初は利息の割合が多く、元本が減るにつれ利息の割合も減っていきます。

エポスカードの過払い金対応は?

エポスカードでの過払い金の返還状況や対応はどのようなものになっているのでしょうか。エポスカードは利用者も多く、大手デパートの丸井がグループ傘下にあるので、いまのところ経営状態も安定しています。そのため、過払い金への対応も素早く、裁判を起こさずに満額での和解決着というケースも見られます。

個人で請求をするのと、専門家が介入するのでは若干対応が異なるようですので、過払い金が高額の場合や長期間のリボ払いなどを利用して利用履歴が複雑な場合には、司法書士などの専門家に相談するのがいいでしょう。

 

エポスカードの過払い金の回収率は?

最近では過払い金請求を行うと、個人の場合には5~7割程度での和解案を提示してくるようです。専門家が介入すると8割程度のことが多いようです。以前は訴訟を起こす前に満額での和解に応じてくれていたようですが、徐々に和解金額が下がってきているので、交渉が難航する可能性もあります。

訴訟を起こすことで、「過払い金+年5%の利息金」の満額回収もできますので、早期決着を目指すのでなければ裁判で判決を待つのもいいでしょう。

ただし、取引履歴の開示請求を行う際に、1997年(平成9年)以前の取引履歴が残っていないケースも見られるようです。債務者が取引の証拠となる明細書や通帳などを持っている場合には、推定計算での返還に応じてくれることもあるようなので、もし取引履歴がすべて手に入らなくてもあきらめずに交渉を続けるといいでしょう。

 

エポスカードへの過払い金請求、回収までの期間はどのくらい?

エポスカードの場合、訴訟決着となるケースが少ないため、他の貸金業者と比較すると早い決着が可能となります。和解さえ済んでしまえば、過払い金の支払いまでは1~2ヶ月程度ですので、平均すると2~3ヶ月以内で過払い金の回収が可能のようです。

エポスカードに過払い金請求をする時に気を付けたいこと

エポスカードでの過払い金請求の際に、気を付けるべきポイントはあるのでしょうか。裁判例も少なく、交渉がこじれるようなケースは少ないようですが、信販会社(クレジットカード会社)への過払い金請求には貸金業者とは異なる点もありますので、そちらをまとめてみたいと思います。

 

エポスカードへの過払い金請求後、クレジットカードは使えなくなる?

信販会社(クレジットカード会社)へ、キャッシングの過払い金請求を行うと、過払い金が回収できたかどうかにかかわらず、契約中のクレジットカードが使用停止になってしまう可能性があるので注意が必要です。

過払い金請求は自己破産や任意整理といった債務整理とは違うので、ブラックリストに載るようなことはないのですが、多くの信販会社(クレジットカード会社)では過払い金請求をしてきた利用者は、社内審査の結果、クレジットカードの利用ができなくなってしまうようです。

利用できなくなるのは過払い金請求を行った信販会社(クレジットカード会社)のカードだけですので、すでに利用をしていない場合には問題ありませんし、複数のクレジットカードを所持しているのであれば、カードの枚数を減らすチャンスでもあります。

ただし、家賃や光熱費、通信費などの支払いで利用中のクレジットカードの場合には、前もって支払い方法の変更をするようにしましょう。


 

エポスカードのショッピング残高が残っていると債務整理扱いに!

利用中のクレジットカードの過払い金返還を請求する場合には、さらにもう1点、気を付けるべき点があります。ショッピング枠での利用残高があるまま過払い金請求を行うと、過払い金がショッピング残高に相殺されてしまいます。さらに、過払い金を充ててもショッピング残高が残ってしまう場合、債務整理という扱いになって信用情報の事故情報に記載され、いわゆるブラックリスト状態になってしまいます。

そうなると、新たにクレジットカードを作ることもできませんし、ローンなどの審査にも影響が出てしまいます。
過払い金返還を請求する前に、まずはショッピング残高が残っていないかを確認するようにしましょう。

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